2024.06.20

ラジカル制御塗料とはどのような塗料?基本から解説します!

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住まいの外壁を守る塗料の世界で、革新的な技術で注目を集めているのが、ラジカル制御塗料です。
従来の塗料とは一線を画す性能を持つこの塗料について、知りたいと考えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、ラジカル制御塗料とは何か、基本的な概念から、その長所と短所まで解説していきます。

 

□ラジカル制御塗料とは?基本をご紹介!

 

*ラジカル制御塗料の定義と原理

 

ラジカル制御塗料とは、塗膜の劣化要因であるラジカルを抑制する機能を持った塗料のことを指します。
ラジカルとは、非常に反応性の高い不安定な分子のことで、塗膜の分解や変色を引き起こします。

 

ラジカル制御塗料は、このラジカルの発生を抑えることで、塗膜の長期耐久性を飛躍的に向上させるのです。

 

*従来の塗料との違い

 

一般的なアクリルやウレタン塗料は、紫外線や熱によってラジカルが発生しやすく、経年劣化が避けられませんでした。
一方、ラジカル制御塗料は特殊な添加剤や樹脂の組み合わせにより、ラジカルの発生を大幅に抑制します。

 

その結果、従来の塗料と比べて格段に長い耐用年数を実現しているのです。

 

*ラジカル制御塗料の登場背景

 

ラジカル制御塗料が開発された背景には、外壁塗装に対する消費者ニーズの変化がありました。
住宅の高耐久化や維持コストの削減が求められる中、より長持ちする高性能な塗料が望まれていたのです。

 

こうした需要に応えるべく、2012年に日本ペイント株式会社が世界初のラジカル制御塗料を上市。
現在では他社からも同様の製品が発売され、外壁塗装の新たな選択肢として急速に普及しつつあります。

 

□ラジカル制御塗料の使用における長所と短所とは?

 

1:ラジカル制御塗料の長所

 

ラジカル制御塗料の最大の魅力は、その優れた耐久性能です。
従来のシリコン系塗料と比べても、色あせや汚れの付着が大幅に軽減されます。
また、ラジカルによる塗膜の劣化が抑えられるため、長期的な美観維持が可能です。
加えて、汚れ防止効果も非常に高く、外壁の美しさを長く保てるのもポイントです。

 

2:ラジカル制御塗料の短所

 

一方で、ラジカル制御塗料にはいくつかの短所も存在します。
まず、市場に出回っている製品の種類がまだ限られているため、色や仕上がりの選択肢が少ないのが現状です。

 

コスト面でも、従来のシリコン塗料と大差ないとはいえ、より安価なアクリル塗料と比べると割高になってしまうのは否めません。

 

□まとめ

 

ラジカル制御塗料は、驚異的な耐久性と汚れ防止効果を武器に、住宅の美観維持とランニングコストの削減に大きく貢献してくれる塗料です。
一方で、選択肢の少なさや耐用年数の不確実性といった課題も抱えています。
短所と長所の両面に注目しつつ、自宅の外壁塗装に適した塗料を選択しましょう。

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