安心して過ごせる自宅を長持ちさせるためには、外壁メンテナンスが欠かせません。
特に外壁の隙間を適切に処理することで、気密性や防水性を高めることが重要です。
この気密性や防水性を高める重要な技術が「シーリング(コーキング)」です。
今回はシーリングの基本から、その選び方や施工方法まで解説していきます。
□シーリングとは一体何のこと?
シーリング(コーキング)は、建築物の隙間やひび割れを専用の材料で埋め封じることにより、気密性や防水性を高める施工技術です。
シーリングの3つのポイントを確認しましょう。
1:コーキングとシーリングの基本的な違い
コーキングは主に「詰め物をする」ことを指し、シーリングは「密閉する」という目的が強調されます。
外壁メンテナンスにおいては、これらはほとんど同じ方法で使用され、隙間やひびを封じることで外壁の耐久性を向上させます。
2:外壁メンテナンスにおける役割
外壁の隙間を適切にシーリングすることは、単に美観を保つだけでなく、構造体を湿気や虫害から守るためにも重要です。
また、エネルギー効率の向上にも寄与し、冷暖房の効率を高めることにも繋がりますよ。
3:シーリング材の選び方
外壁用のシーリング材を選ぶ際には、耐候性や柔軟性、塗装可能かどうかを考慮する必要があります。
材料によっては、特定の条件下での使用が推奨されるため、用途に応じた適切な材料を選ぶことが重要です。
□シーリング材の選び方と施工手順
シーリング材はその種類が多岐にわたり、選ぶ際にはその特性を理解し、用途に合ったものを選ぶことが重要です。
では、実際に、主要なシーリング材と基本的な施工手順について確認しましょう。
*主要なシーリング材の種類と特徴
1:ウレタン系シーリング材
耐久性に優れ、塗料との相性が良いシーリング材です。
紫外線に弱いため、外部では保護塗装が必要です。
2:アクリル系シーリング材
湿気が多い場所でも使用可能で、塗装後の弾性を保持できます。
ただし、耐久性が低めです。
3:シリコン系シーリング材
非常に優れた密着性を誇り、多くの素材に適用可能なシーリング材です。
ただし、オイルが染み出るため、外壁のシーリング材にはあまり適していません。
4:変成シリコン系シーリング材
耐候性と耐久性が高く、幅広い素材に使用できます。
プライマー処理が必要なことには注意しましょう。
*施工手順の基本
シーリングの施工は、大きく2種類に分けられます。
1:シーリング打ち替え工事
古い材料を除去し、新たにシーリング材を充填する方法です。
完全な密閉を目指す際に、選ばれます。
2:シーリング打ち増し工事
既存の材料の上から追加で充填する方法で、部分的な補修に適しています。
□まとめ
シーリングは、家の外壁を保護し、長持ちさせるための重要な工事です。
正しい材料選びと適切な施工方法を理解することで、その効果を最大限に発揮できます。
これから外壁メンテナンスを考えている方は、今回のポイントを参考にしてみてください。