外壁の塗料は経年劣化するため、定期的に塗り替える必要があります。
また、塗料の塗り替えや、塗り替えた塗料の乾燥に時間がかかるため、施工完了までには時間を要します。
そのため、施工完了までにかかる期間を事前に把握し、余裕のある計画を立てることが大切です。
今回は、外壁塗装における乾燥の重要性や、乾燥にかかる時間について解説します。
□外壁塗装における乾燥の重要性
ここでは、塗料を適切に乾燥させるべき理由を2つ解説します。
*剝がれや膨れの発生を防ぐ
乾燥時間が短く、塗料が完全に乾いていない状態で乾燥させると、塗料が剝がれたり、内側から膨れ上がる場合があります。
見た目の美しさが損なわれるだけでなく、塗料の耐久性も低くなってしまいます。
これを防ぐために、塗料は乾燥の期間を十分にとる必要があります。
*塗膜を生成する
塗料は乾燥することで、塗膜と呼ばれる硬いコーティングを生成します。
塗料は塗膜ができて、はじめて外壁を保護する効果を発揮します。
つまり、十分に乾燥できていない塗料は、塗料の効果を十分に発揮できないのです。
これは塗料の性能に関わらず、たとえ高機能な塗料であっても十分に乾燥させる必要があります。
塗料の乾燥は下塗り、上塗りなどの各工程で行う必要があり、それぞれ乾燥の役割は異なります。
上塗りの乾燥は塗料の効果を十分に発揮するために行うのに対し、下塗りの乾燥は、重ねて塗る塗料を密着させます。
□塗料の乾燥にかかる時間
結論から申し上げますと、上塗り塗料の塗装から乾燥までには2週間ほどかかります。
ここでは、具体的な工程をたどって解説します。
1つ目は、指触乾燥です。
塗装から数時間のこの段階では、軽く触れただけでは塗料が付かない程度に乾燥しています。
しかし、この段階では重ね塗りはできません。
2つ目は、半硬化乾燥です。
塗装した翌日のこの段階では、軽く擦っても塗料が手に付かない程度に乾燥しています。
この段階では、塗料を重ね塗りできます。
3つ目は、硬化乾燥です。
塗装から一週間経過したこの段階では、塗料のほとんどの部分が乾燥している状態です。
重ね塗りはもちろんのこと、強く擦っても塗料が手に付きません。
そして、硬化乾燥からさらに一週間待つと、塗料が完全に乾燥します。
□まとめ
今回は、外壁塗料を乾燥させる重要性や、塗料の乾燥にかかる時間について解説しました。
それぞれの塗料で乾燥が必要なため、重ね塗りの回数によっても乾燥にかかる期間は変わります。
外壁塗装の塗り替えをお考えの方は、早めに施工会社に相談して、余裕のある塗装計画を立てることをおすすめします。